日本財団 図書館


(4) 電線材料表

船舶電装工事においては電線布設工数の占める割合が高く、電線自体も高価である。しかし、電線の総合的な数量を確実に把握することは困難である。

電線長は、一般に船の電装工数算定の基礎となるものであるから、その計測、集計には、細心の注意が必要である。

電線材料表には電線数量表及び電線切断表がある。

(4.1) 電線数量表

(4.1.1) 電線予量表(表2.11)

電線は、電路系統図、配置図、布設図、艤装品取付図等の完成により、図面上で計測し、集計して注文手配するのが一般的であるが、最近は早期艤装の採用によってますます電線の必要な時期が早くなっており、そのため現場の電線布設時期と電線メーカーの製造期間を考慮した発注時期に、電線計測集計作業が終了しない場合があるので、造船所によっては、早期に電線を発注するための手段として電線予量表を作成する場合がある。

予量表は機能設計段階で作成された系統図、配置図、主電路計画図等を元にして、概略の電線長を計測、集計したもの又は既建造船の実績数量を参考として予量したものであり、確定数量とはいえない。

電線予量表には、線種、重量、電線長等が記入され、発注手配用及び現場工数予量用として使用される。

 

表2.11 電線予量表(記入例)

439-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION