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(4) 潤滑油の清浄及びこし器の自動洗浄

潤滑油の清浄は清浄機によるものと、こし器によるものとに分けられ、こし器には自動洗浄式や特殊ろ過式などがある。

(a) 清浄機によるもの

通常、清浄機は全自動操作式としないまでも、スラジ自動排出型清浄機を使用して、清浄機を開放することなく分離したスラジが排出できるようにしたものが使われる。

(b) 自動清浄式こし器によるもの

この方式は、こし筒の洗浄方法としてタイマ又はこし器前後の差圧検出により電動機を始動させてこし筒を回転し、潤滑油又は圧縮空気を噴射してごみなどの付着物を取り去るものと、こし器前後の油の差圧検出により電動機又は駆動機を始動し、ろ過している油の一部を逆流させて油の圧力で付着物を取去るもの、あるいは連続的に逆流洗浄を行うものなどがある。

この例を図2.3.8に示す。

 

304-1.gif

図2.3.8 自動洗浄コシ器の例

 

2.4 ディーゼル発電機の自動化

2.4.1 概要

ディーゼル船の主要補機はほとんどが電化されており、その電源を得るために2台あるいは3台の発電機を備えてこれらを交互に使用するのが普通である。ところが、もし運転中の発電機及びその関連装置に突発的な故障が発生し、電源に異常を生じた場合には、全電動補機が停止し、主機をも停止しなければならなくなり非常な混乱を起こすことになる。このような不都合を解決するために、ディーゼル発電機を自動始動装置付としたり、あるいは並列運転中1台の故障に対して残りの発電機に過負荷をかけないように、推進に必要な補機を残してその他は遮断し、予備機をすみやかに自動始動させ並列運転としたりしている。

 

 

 

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