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14.7.3 風速

機動通風する場合、風量を考えてトランク内の風速を適当にしないと騒音が大となり、また抵抗が大きくなった圧力の損失、したがって馬力の損失ともなる。

風速の目安は、次のとおりである。

 

表14.3

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高速トランク方式と低速トランク方式との利害を比較すると次のとおりである。

(1) 高速トランク

利点(a) 供給風量が少なく、風速が早いのでトランクが小型となり、トランクスペースが低速の場合の1/2以下になる。

(b) トランク、空気調和器、付属機器が小型になり重量が軽減できる。

(c) トランクが小型なため材料費、工費等が安くなる。

(d) トランクの防熱装置の材料費、工費等が安くなる。

欠点(a) 供給空気量が少ないため、中間期にも冷房の必要を生じる場合があり、冷房の使用期間が増すことがある。

(b) 供給空気温度が低いため冷媒の蒸発温度が低く冷房機の効率が悪くなる。

(c) 高速のため送風機力量が大きくなり運転費が高くなる。

(d) 空気吹出口には消音装置をつける必要があるので特殊な吹出口を用意しなければならない。

 

 

 

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