日本財団 図書館


4.3.5 曳索柱(ビット Bitt)

曳索柱は、船尾又は船首甲板に設けられる。外形は円柱状又は十字形である。船の大小により、木製、鋳鉄製、鋳鋼製、鋼板製のものがある。取付けは、ボルト又は溶接で甲板に固定し、その部分の甲板は二重張等を行って補強する必要がある。

 

4.3.6 デッキエンドローラ(Deck end roller)

係船用にはその他に種々のものが用いられ、また索作業に兼用されている。

図4.4は、デッキエンドローラの例である。(JIS F 2019)

 

040-1.gif

図4.4

 

また小型船用には、簡易なものが設計されている。

 

4.3.7 係船金物の装備数

艤装数を計算して、その艤装数に対応する索の径を定め、索の径によって、双係柱と導索器の大きさが定まる。

双係柱の装備数は、船の長さと船橋の位置とによって定められる。

 

4.3.8 係船金物の配置

船の内外間に導かれる曳索や係船索は、すべて導索器、係船管を通って、揚錨機、キャプスタン、揚貨機の綱巻胴又は双係柱に導かれている。また途中で鋼索を曲げる場合には、切欠き滑車又はローラ付曳索柱等を利用している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION