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7.6 小組立、大組立工程の溶接

(1) 仮付け溶接

仮付溶接は細径棒(2.6φ〜3.2φ)を用い仮付けビードが過大にならないようにする。また過大ビードは本溶接前にグラインダーにて削除しておく。

(2) 本溶接

1) 隅肉

小組立、大組立では、能率を考慮し、グラビィテー → CO2溶接 → 手溶接(下進) → 手溶接上進の順で計画する。

ただし脚長が3mm以下の場合、CO2溶接 → 手溶接の順で計画する。(グラビィティーは脚長4mm以下に適用不可能)

2) 突合せ溶接

突合せ溶接では、裏ハツリにできるだけグラインダーを用いるか、片面溶接法又は裏ハツリ不要の溶接法を用いることが歪発生防止に効果がある。

CO2片面→CO2両面 → 手溶接の順で計画する。

(3) 溶接順序

1) 長尺ロンジ、ビーム、は振り分けで溶接施工する。

2) パネルと骨材の溶接前に、骨材×骨材の溶接を実施する。

3) 溶接入熱が平均化するように、溶接順序を十分考える。

4) パネル×骨材の溶接では、内→外に向かって溶接する。

(4) 拘束方法

小組立、中組立工程においても拘束は溶接歪発生防止に有効である。小組立、中組立の例を第7.17図に示す。

 

(例1)ウエイトを置く。

268-1.gif

 

(例2)定盤に拘束。

268-2.gif

第7.17-1図 拘束方法-1

 

 

 

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