日本財団 図書館


(2) 隅肉溶接に発生する歪

 

255-1.gif

第7.5図 縦曲りによる座屈変形

 

255-2.gif

第7.6図 やせ馬

 

255-3.gif

第7.7図 溶接部のふくらみ

 

7.2 歪発生の要因分析と特性要因図

薄板に発生する歪は、素材の置き方、切断、取付作業、溶接作業で発生するが、歪発生量を少なく押えるためには、板に加える熱量を小さくすることが一番効果がある。

すなわち切断作業においては、プラズマ切断、シャーリング切断等はガス切断に比べて入熱量が少ないので、切断後の歪も非常に少なくなる。また、溶接においては、溶接入熱をできるだけ少なくすること、すなわち溶着金属量を少なくすることが歪発生を少なくするので、部材精度を上げ脚長を小さくすることが大切である。第7.8図に歪発生の要因分析を、第7.9図に特性要因図を示す。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION