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○運棒の片寄り、棒角度の不良

○溶接前の付着物除去不十分

 

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第6.8図

 

(6)アンダーカット

第6.9図のように、溶着金属の両側、あるいは片側に、鋭い切り込みがついたものであり、ノッチとなって作用するので、十分注意しなければならない。

この原因として考えられるものは、

○電流が大きすぎる。

○運棒の不適正等

 

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第6.9図

 

(7) 割れ

割れには、クレーター部に生ずる割れ、ビードの内に生ずる割れ、また、熱影響部に生ずる割れ(第6.10図)のごとく、さまざまのものがあるが、その原因としては

○クレーター処理の不適切

○材質や溶接俸の不適当

○棒の吸湿

○温度が低すぎる

いずれにせよ、ワレはいろいろの欠陥の中で最も危険なものの一つであるから多少にかかわらず、発見したら必ず直さなくてはならない。直し方としては、割れのある部分を完全に堀り取って、第6.10図のごとく、開先をつくった上で、再溶接する。決してそのまま上ヘビードを重ねるようなことをしてはならない。

 

 

 

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