日本財団 図書館


○運棒が早すぎること。

○電流が高すぎること。

○開先内の清掃不十分、特に湿気

○棒の乾燥不十分

○スタートの部分で多発している場合は、タブ板でアークスタートしてから母材に入ること。

 

246-1.gif

第6.5図

 

(3) 溶け込み不良

開先ルート部に接合されていない部分の出ることがある。第6.6図のごとく、はなはだしい場合には、溶接長、全線に渡って出現する場合がある。自動溶接、炭酸ガス溶接等裏ハツリを行わない溶接の場合は、特に溶接条件を確保するようにしなければならない。

この原因と考えられるものは

○裏ハツリ不十分、確認不良

○開先ルート間隔せますぎる。

○初層の棒径が大きすぎる。

○運棒が片寄っている。

○電流が小さすぎる。

 

246-2.gif

第6.6図

 

(4) スラグ巻込み

第6.7図のように、スラグの一部が溶着金属の中に残ることがある。

この原因として考えられるものは

○開先不良

○運棒の片寄り

○電流が小さすぎる。

○ブラシがけ不十分

 

246-3.gif

第6.7図

 

(5) オーバーラップ

第6.8図のように、溶着金属と母材の間に接合していたい部分の生ずることをいう。

この原因として考えられることは

○電流が小さすぎること。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION