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(g) 船底外板と盤木間に、ナイロン等を狭むと木目がつかなくて良い。

(h) 支柱丸太について

○盤木を主として、支柱丸太は補助的なものと考えるべきである。

○普通、直径150mm〜200mmの杉材を使用する。

○地震、振動等の耐震性が余かなく倒れる恐れがある。

○圧縮量が盤木より少なく、断面積も小さいので、薄い船底外派を痛めやすい。

○船首尾の曲り外板の搭載時の支持、及び決め方の調整用以外は、余り使用しない方が良い。(長い程、撓み、圧縮量は多くなり取扱いも困難になる。)

○曲り外板、ビルジ外板等に斜めに設置して、船体の転倒防止に使用することは有効である。

 

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第5.4図 転倒防止

 

○船底に盤木と併用する場合は、船底外板の損傷防止のため、早目に丸太を取り外す注意が必要である。

 

(4) 船底行止め支柱

船台上で建造中の船体は、船体傾斜を有するので、常に海側へ滑り出そうとする傾向にある。地震や衝撃により、重大災害に結びつく懸念があり、事故防止のために、第5.5図のごとく、行止め支柱(支柱丸太)を配置する必要がある。船体の重心の前後、両玄に計4本配置し、進水直前に取り外す。長い支柱の方が傾斜が弱くて効果的である。盤木の数を多くすることは、摩擦力が増し、滑り止めにも有効である。

 

(5) その他

盤木は定盤としての要素が必要であり、ブロックの搭載、決め方の基準となるべきものが必要である。

 

 

 

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