日本財団 図書館


第4章 溶接による熱影響

 

4.1 溶接冶金

4.1.1 鉄―炭素平衡状態図

鋼は、温度と冷却速度と炭素の含有量によって著しくその性質が異なる。鋼を融点まで加熱した後、極めてゆっくり冷却した場合の鋼の性質の変化を示したものが、「鉄―炭素平衡状態図」である。

通常、造船用鋼材として使用される鋼材は、炭素(C)が約0.2%以下であるから、この含有率について検討してみる。

 

115-1.gif

0.2%鉄の組織変化

 

4.1.2 各種の熱処理法

鋼は、熱処理によって、その性質が非常に変化することが大きな特長で、これを利用するためにいろいろの熱処理が広く実用されている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION