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例題5) ラミネーションとはなにか。

答)鋼板の断面(切口面)に出る横切れで次の原因により生ずる。

イ) 燐、硫黄などの不純物の偏折。

ロ) 気泡によるもの。

ハ) インゴットのパイプの切拾て不足によるもの。

ラミネーションの程度が特にひどいものは2枚板と俗称されることがある。

 

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ガス切断中によく発見される。

例題6) 局部的ラミネーションの手直し方法を説明せよ。

ラミネーションの範囲が狭いときには(a)図の如く、これを削除して肉盛り溶接してよい。

ラミネーションの範囲が狭く、かつ板の表面に近いときには(b)図の如く肉盛り整形するのがよい。

またラミネーションの程度が甚しく悪質の場合には、補修の可否を慎重に検討しなければならない。

 

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例題7) 一部新替を要するラミネーションの直し方。

答)ラミネーションの範囲がかなり広い場合は、切断して取替えるのがよい。ただし、この場合の一部切替えの量小幅は

イ) 外板及び強力用板などの拘束が非常に大きいとき…1,600mm以上

ロ) 外板及び強力甲板などでそれ以外のとき…800mm以上

ハ) 上記以外のとき…300mm以上

を標準とする。

ラミネーションが軽微でなく、かつ範囲が広いならば板を取替えること。

(JSQS 1969より)

 

 

 

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