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個数10,000個ある仕事を能率1H/個で計画した時の工数予算は10,000Hである。現在7,000個の仕事を消化した時の工数は7,500Hである。

現在の能率は7,500H/7,000個=1.07H/個なので、このまま推移すると、10,000個×1.07H=10,700Hになり、700H分の赤字になる。

よって、なんらかの対策を立てて計画線に近づけるようにして工事を進めなければならない。この他、艤装工事には、運転や海上公試など物量では管理できない発生工数がある。これらの作業は標準時間を設定し、作業が標準時間通りに進行しているかを管理する必要がある。

船殻、艤装共に、これらの能率管理データは先々の消化工数の見積りや標準時間の設定および次の建造船の工数計画立案などが容易に出来るようになるので、必ず一隻づつ問題点を分析し、記録として残しておくことが必要である。

 

練習問題

(1) 中日程表では何を明確にするのか。

(2) 事前検討の必要性について述べよ。

(3) 山積表とは何か簡単に説明せよ。

(4) 能率管理方法の種類について述べよ。

 

 

 

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