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1.3.3 災害防止の要点

災害の原因を調べてみると、災害原因の98%が不安全行動と不安全状態による災害といわれています。すなわち、不安全行動と不安全状態をなくせば大部分の災害は防止できることになります。

(1) 不安全行動と不安全状態の防止対策

(a) 安全の規則、基準を守り正しい行動で作業をする。

(b) 周囲を確認して、無理な姿勢では作業はしない。

(c) 保護具は確実に着用する。

(d) 作業場所は、いつも整理整頓がされている状態にする。

(e) 点検された工具を正しく使用する。

(f) 安全装置の点検、整備を確実に行う。

全員がこれらの行動、状態を守り、災害を起こさないようにしなければならない。

(2) 安全標識の設置

安全を確保するために、危険な場所を表示したり注意を喚起する場合に各種の標識が使用されています。

安全標識の種類と使用目的は、次の通りである。

(a) 防火標識

火災発生のおそれがある場所、引火、発火、爆発のおそれがあるもの、および防火、消火設備の所在、位置を示すのに用いる。

(b) 禁止標識

危険な行動を禁止するものに用いる。

(c) 注意標識

そのままでは危険でないが、不安全行動によって危険になる場所に、注意を促するのに用いる。

(d) 危険標識

危険なもの、危険な場所、危険な状態に対する警告に用いる。

(e) 用心標識

修理や故障を示すのに用いる。

(f) 方向標識

特定な物品や設備の所在場所および通行の方向を明示するのに用いる。

 

 

 

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