上記の物の置かれた状態と作業の手数については、造船作業の各工程で全部がこの通りであるといいが、大多数のものはこれと似た状態の運搬作業を実施している。例えば、建造船に主機搭載の場合を考えて見よう。メーカーに発生した主機関は、スケジュールに基づいて造船所に車両で搬入されるが、その場合、搭載予定日に建造船台のクレーン下まで搬入ができれば、クレーンで吊揚げ搭載が可能となる活性係数は、2〜3である。このように運搬の管理は目立たないところに以外な能率化が生ずるから運搬が付随作業だと考えることは甚だ危険である。また、運搬機械の使用も、その申込(需要をどこかで統制しておかないと非常にむだが起こる場合もある)また、その稼働率もよく調べて見る必要がある。