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1.2.5 レイアウト(配置)主要設備の検討

鋼船建造の例(主体となるもの)

ア) 材料置場

イ) 加工場

ウ) 組立場

エ) ブロック置場

オ) 船台、船架、船渠

カ) 艤装岸壁

キ) 現場図

ク) 動力設備

ケ) 事務所

次いで(第二義的なもの)

コ) 倉庫

サ) 艤装工場

シ) 機械工場

ス) 工員休憩所(食堂、厚生設備)

セ) ドックハウス

ソ) 駐車場

生産方式の検討

新しい工作技術(自動化、機械化)をどの程度取り入れるか。一般に生産性を向上するためには、合理化、近代化を進める必要があるが、これには資金と、技術者の雇入れなどが問題となり、その造船所の事情に見合ったものにしなければならない。不釣り合いな設備は、案外に遊休化しやすいことである。

 

1.2.6 工場配置の考え方

造船所の工場配置は、立地条件、生産規模、生産方式などにより、多種多様な形態となる。工場配置を計画する場合には次のような事項について検討する必要がある。

ア) 取り扱う部材、部品の数量が多く、しかも重量物である。部品が円滑に流れるような配置とする。船殼工場の場合、鋼材置場→加工工場→組立場→船台の一連の流れとなるから流れ系列配置を採用することが望ましい。

イ) 各工程間の流れに無理が生じないよう工程間のバランスを十分に考慮して配置を決めることが大切である。(例えば工程間の部品置場面積の確保)

ウ) 部材、部品の運搬経路を短くし方向転換はなるべく避けること。鋼材置場→小中組立までは直線経路としブロックの組立が完了して方向転換を行う配置が望ましい。

 

 

 

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