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第2.9図b 浮ドッグ

 

浮ドックの問題点はいろいろとあるが、

鋼材が錆び易いので十分塗装し手入すること。

係留場所の漁業権や水面使用料を予算に入れること。

水深が十分ないとドックが沈まないこと。

また、その海底に突出した岩盤などがないこと。

係留装置も十分考慮すること。

等がある。最も大きな特色としては、艤装岸壁として活用できることで、地上部のせまい造船所では新しい土地が生まれたようなもので非常に有利である。また、陸上との連絡用のポンツーンや桟橋を上手に造れば、小型の運搬用自動車類が渠内に入り便利である。勿論、側壁には固定旋回式ジブ・クレーンは勿論、走行式のものも取付可能である。

乾ドックも、浮ドックもこれから新設をする場合には、将来建造予定の船の幅を考慮して、極力幅を十分とっておいた方がよい。一般に、小型船舶は幅が増大する傾向にあることと、改造する場合にも長さ方向への延長は案外楽にできるからである。

 

2.4.3 現図場

現図場は、船体の曲線の現寸図を描く場所であるから、一般には、その造船所が建造する船舶の大きさによって、その寸法が決定される。長さは、船体の長さの半分以上、幅は、船体の幅の半分または船体の全体の高さ(深さの1.5倍)以上なければならない。

 

 

 

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