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【主催】社団法人日本児童演劇協会 【後援】文化庁

平成12年度

 

児童演劇全国離島巡回公演

おとなになれなかった弟(おとうと)たちに…

 

お話(はなし)は―、昭和(しょうわ)20年(ねん)。あの戦争(せんそう)の終(お)わりの頃(ころ)の福岡(ふくおか)の話(はなし)です。

男(おとこ)たちは皆戦争(みなせんそう)へかり出(だ)され、残(のこ)された者(もの)たちは、懸命(けんめい)に“銃後(じゅうご)”を守(まも)ります…。

 

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原作/米倉斉加年

構成・演出/ふじたあさや

音楽/林光

美術/有賀二郎

 

戦争(せんそう)ではたくさんの人(ひと)たちが死(し)にます。そして、老人(ろうじん)、女(おんな)、子(こ)どもと弱(よわ)い人間(にんげん)から飢(う)えて死(し)にます。

私(わたし)はそのことをわすれません。

でも、もっとわすれてはならないことがあります。

私(わたし)の弟(おとうと)が死(し)んだ太平洋戦争(たいへいようせんそう)は日本(にほん)がはじめた戦争(せんそう)なのです。

そして、朝鮮(ちょうせん)、韓国(かんこく)、中国(ちゅうごく)、東南(とうなん)アジアの国々(くにぐに)、南方諸島(なんぽうしょとう)の人(ひと)たちをどんなに苦(くる)しめ悲(かな)しませたことでしょう。それは私(わたし)たちが苦(くる)しみ悲(かな)しんだ以上(いじょう)のものです。

そのことを私(わたし)たちはわすれてはならないと思(おも)います。

そのことをわすれて、私(わたし)たちの平和(へいわ)は守(まも)られないでしょう。

 

一九八三年 夏 米倉斉加年(よねくらまさかね)

(借成社刊「おとなになれなかった弟たちに…」あとがきより)

 

劇団(げきだん) 道化(どうけ)

 

感想文を送ってください

 

劇を見て、楽しかったこと、感心したことなど、いろいろあったと思います。自分の考えを原稿用紙3枚までに書いて下記へ送ってください。

◆期日 平成13年2月末日まで

◆あて先 〒156-0043東京都世田谷区松原2-39-10-30C

社団法人 日本児童演劇協会「感想文」係

◆賞 応募作品のうち、優秀と思われるものに、つぎの賞をさしあげます。

・個人賞 ・団体賞

◆発表 平成13年4月「児童演劇」誌上

・賞状および賞品は入賞者の学校あてに送ります。

 

心にえいようを!

 

人はからだのはたらきをよくするために

えいようのあるものをとります。

心をゆたかに美しくするために

本を読んだり、音楽を聞いたり、

絵を見たりします。

いい劇を見るのも、このためです。

いい劇は、いってみれば心のえいようです。

いまからお見せする劇を、たのしくあじわい、

たっぷりあなたのえいようをとってくだざい。

社団法人 日本児童演劇協会

会長 内木文英

 

社団法人 日本児童演劇協会

〒156-0043

東京都世田谷区松原2-39-10-30C

TEL 03-3327-3241 FAX 03-3327-3154

 

 

 

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