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(2) B方式浮体

1] 構造

本案は、SARTのアンテナを支柱頂部に、制御装置をフロート付近に分離して取付け、アンテナと制御装置をフレキシブルセミリジットケーブルで接続した構造となっている。浮体は、フロート及び支柱とで構成される。フロートは充気式構造で、海水中に投下されると、ボンベから気体が充気され、展張するものである。支柱は風圧抵抗を低減させるため、φ4?のばね鋼を使用している。また支柱中間にばね構造を設け収納時、折畳める構造となっている。なお、本案に使用するSARTは、円偏波方式のアンテナである。

2] 性能仕様

全長:約1.6m

質量:約2.3kg

浮力:約49N

フロート外径:φ320?

フロート:充気式構造、ナイロン片面ウレタン引布(380g/m2タイプ)

支柱:ステンレスばね鋼

適用アンテナ:円偏波方式

(3) 性能比較

 

013-1.gif

 

5.2.3 試作

前項の基本設計に基づき、B方式で試作品を製作し、浮遊実験を行った。浮体に気体を充気して浮体の膨脹状況の確認及び浮遊中における傾斜等の状況を観察した。以下にその状況を述べる。

 

 

 

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