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4.2 平成12年度委員会

1] 第1回委員会

a. 投下式SARTにおける自動離脱装置機構の取りまとめにあたっては、船員がSART本来の使用方法に誤解を生じないものでなければならないとの指摘があった。

b. 救命いかだへの装着を想定したSARTについても併せて検討する。

c. パーソナルSARTにおける円偏波アンテナの有効性について更に調査するとともに、水平偏波アンテナを基調とする現行SARTの性能要件の見直しについて、運輸省(現国土交通省)及び郵政省(現総務省)での検討を期待する。

2] 第2回委員会

a. 改良型浮体(A案、B案)について、設計概要の説明があり、風浪の影響、浮体の質量等を考慮した場合、B案が適当とされ、B案について試作することとし、A案については、机上設計にとどめることとされた。

b. 24時間型のパーソナルSART(円偏波方式)は、上記B案の開発成果を応用した机上設計にとどめ、48時間SARTについて、設計、試作を行なう。

c. 海上保安庁の協力を得て、実海面における試験を実施する。

3] 第3回委員会

a. 作業部会長から、実海面試験における探知状況は、陸、海、空いずれの観測データからも、水平偏波アンテナを使用したSARTよりも円偏波アンテナを使用したSARTが優れていることが確認されたことが報告された。

b. 小型軽量化について、予定していた電池がカタログに示されている性能を得ることができないことが報告されたが、これは、SARTの小型軽量化に大きく影響することから、電池カタログの再調査が求められた。

c. 投下式SARTの浮体について、試作結果及び及び海上における浮遊状況のビデオが紹介され、支柱の動揺、支柱の折りたたみ等についての改善を行い、結果を報告書に入れることが求められた

d. 報告書における提言は、IMOへの提言を行いうるよう次の事項について述べることとされた。

1] 円偏波方式アンテナの優位性を基に、IMOの現行性能要件の改正について提言する。

2] SARTの使用実態に沿った電池能力の検討

3] 温暖地、寒冷地等、船舶の稼動範囲に沿ったSARTの選択(電池の選択)

 

 

 

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