9-4 誤作動対策の具体例
以下に具体的な対策例を示す。
9-4-1 シールドの強化
関連する箇所は筐体、回路基板、電線などがある。
a. 筐体のシールドの強化
筐体は電気的な隙間(スリット)を完全になくすことが必要である。スリットがある場合、その長さに応じた周波数のノイズが放射または侵入してくる。
以下に具体的な対策を示す。
・ 筐体が板金で構成され、ネジ等で組み上げる構造のものは接合面の塗装を完全に取り除き、接合面に導電性のガスケットを挟む。またネジとネジの間隔も出来るだけ短くする。
・ 表示器、換気口等の開口部は金属メッシュ、パンチングメタル等でシールドを強化する。
・ 電線を通すためのケーブルグランドは金属製のものを使用し、シールドを高める。
・ 扉や蓋等の筐体本体と頻繁に開閉する部分は導電性のパッキンで接続する。