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8. 伝導低周波妨害イミィニティ試験の実施(平成12年度)

本試験は、交流電源の場合は電源高調波、直流電源の場合は発電機のリップルの影響をシミュレートするものである。電源にバッテリーを使用するEUTには本試験を適用しない。

 

8-1 試験基準とセットアップ

8-1-1 試験基準

以下に示す試験電圧を電源ラインに重畳したとき、EUTの性能は性能基準Aを満足すること。

・交流電源駆動のEUT:公称電源電圧の10%の正弦波実効電圧を50Hzから900Hzまで掃引し、次に6kHzで1%となるまで下げて行き、10kHzまで1%のまま維持する。(図8-1参照)

・直流電源駆動のEUT:公称電源電圧の10%の正弦波実効電圧を50Hzから10kHzまで掃引する。

両試験において、周波数の掃引速度はEUTのいかなる誤作動も検出出来る様にゆっくり掃引する。(周波数の増加の割合は1%、1周波数の印加時間は3秒)

上述の試験を行なう際、EUTの電源インピーダンスが低すぎて信号レベルを維持できない時は、電源ラインに印加する最大電力を2Wに制限することが出来る。

性能基準A:EUTは、試験中とその後において、その目的とするとおり運転を継続しなければならない。該当する装置の規格及び製造者が発行した技術仕様書に定められるとおり、性能の劣化も機能の喪失も許されない。

 

044-1.gif

図8-1 伝導低周波妨害イミィニティ試験印加電圧(交流電源駆動)

 

 

 

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