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7. 伝導性エミッション試験の実施(平成12年度)

本試験は、機器内で発生し、電源ポートを通って船内電源ラインに伝導し、他の装置に妨害を与える可能性のある信号を測定するものである。

 

7-1 試験基準とセットアップ

7-1-1 試験基準

10kHz〜30MHzの周波数範囲で、EUT(供試品)の電源端子における無線周波数電圧は、図7-1に示す限度値以下とする。

 

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図7-1 伝導性エミッションの無線周波数端子電圧の限度値

 

エミッションはCISPR16-1で規定されたQP測定受信機で測定する。

CISPR16-1に従ったVネットワークの擬似電源回路網(LISN)(図7-2参照)を使用して、EUT端子間に高周波数で規定されたインピーダンスを作り、電源側の不要無線周波数信号から試験回路を分離する。10kHz〜150kHzの周波数範囲では測定器の帯域幅は200Hz、150kHz〜30MHzでは9kHzとする。

EUTの電源ポートと擬似電源回路網との間の電源入力ケーブルはシールドケーブルとし、長さは0.8m以内とする。EUTが独立した電源ポートを持った2つ以上のユニットからなる場合、同じ公称電圧の電源ポートを擬似電源回路網に並列に接続することが出来る。

すべての測定装置及びEUTを接地面上に取付け、それに接合して測定する。

接地面を設けることが実際的でない場合、EUTの金属フレーム又はシャーシをアースの基準として使用し、同様の構成とする。

 

 

 

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