迎春
年頭に当たって
財団法人 日本防火協会
会長 偲沈橘タ
21世紀という希望に満ちた新春を迎え、全国各地の消防・防火クラブの皆様並びに消防関係機関の皆様に謹んで新年のお喜びを申し上げます。
また、常日頃から防火防災に心を配られ、火災のない安全な街づくりに日夜ご努力されている皆様に心より敬意を表すとともに深く感謝申し上げます。
私たち日本防火協会は、人々が安心して生活できる地域づくり、街づくりのために、設立以来一貫して防火思想の普及啓発、そして民間防火組織拡大と育成振興に力を注いでまいりました。
特に、幼少年消防クラブについては、奉仕の精神の大切さ、心の教育などの幼少年教育を重視し、防火活動を通じて自立する心、他を思いやる心を培い、明日の日本を背負う人間形成に心がけております。
また、婦人防火クラブには、主婦として火を取り扱う機会が比較的多いことから、家庭から火災を無くすための最前線として、家庭における防火意識の高揚と、さらにはその組織づくりや連帯により防火の輪が拡大するよう、直接、間接に物心両面にわたる事業を展開し、社会に対する責任を担ってまいりました。
その結果、全国各地に幼・少年消防、婦人防火クラブの組織が広がり、現在では、33,240団体、クラブ員数407万人余という大きな組織に成長しており、今や民間防火組織の中核として活躍されております。