平成12年度民間防火組織実態調査
(平成12年5月1日現在)
広がる防火の輪
クラブ員総数407万人
当脇会では、各都道府県及び消防本部等のご協力を得て、「平成12年度幼年消防クラブ、少年消防クラブ、婦人防火クラブ実態調査」(平成12年5月1日現在)を行い、このほどその集計がまとまりました。
調査の結果を見ると、3つのクラブの合計は、クラブ数33,240団体、クラブ員数4,069,421人となり、前年度に比ベクラブ数で709団体、クラブ員では53,527人(1.3%)の減少となっていて、最近の10年間では初めての減少です。
民間防火組織の活動の重要性に鑑み、今後更にクラブの拡大と組織の充実を図っていただき、消防本部と防火クラブが一体となって、地域の防火・防災に活躍されることが期待されます。
幼年消防
幼年消防は、関係者の懸命の努力にもかかわらず前年に比ベクラブ数は66団体(0.48%)、クラブ員数は12,982人(1.12%)減少し、13,631団体、1,146,352人となりましたが、少子化が更に進んでおり、やむを得ない面もあるかと思います。
県内全消防本部管内(非常備を含む)にクラブが結成されているのは、青森、岩手、宮城、福島、栃木、石川、福井、鳥取、島根、愛媛、佐賀、熊本、大分の13県となっており、他の都道府県においても全消防本部管内に結成されることが、期待されてます。
少年消防
少年消防は、前年に比ベクラブ数は82団体(1.35%)、クラブ員数は14,202人(2.83%)と大幅に減少し、5,970団体487,309人となりました。
平成5年〜8年の間は、クラブ数、クラブ員数ともにほぼ横ばい状態にありましたが、平成9年から減少幅が大きくなっています。
県内全消防本部管内(非常備を含む)に結成されているのは、青森、石川、福井、鳥取、島根の5県で昨年より1県増加しているものの、近年の少年期の人口の減少を考えますと、人員が減少したことはやむを得ない面もありますが、今後組織の拡充発展について期待しています。
婦人防火
婦人防火は、前年に比ベクラブの数は561団体(3.95%)、クラブ員は26,343人(1.07%)の減少となり、クラブ数は13,639団体、クラブ員数は2,435,760人となりましたが、都道府県別に増減数を見てみると、大幅(1,000人以上)に増加した地域と減少した地域があり、これは前年同様の特徴でした。
県内全消防本部管内(非常備を含む)に結成されているのは、青森、岩手、宮城、福島、栃木、群馬、石川、福井、滋賀、鳥取、島根、香川、佐賀、熊本、大分の15県となっていて、今年度は人員が大幅に減少したとはいえ、婦人防火組織の大きな輪が家庭防火を初めとして、地域における防火・防災推進の原動力となっている現状から、組織の拡充と実効ある活動が大いに期待されるところです。