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梅岩フォーラム 「地元亀岡からの発信 梅岩の心、その精神と教え」…亀岡市

先も立ち、我も立つ梅岩精神に学ぼう!

 

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…ガレリアかめおか「心学講舎」において…

 

石田梅岩先生の二百五十五年祭に当たる九月二十四日、石田梅岩先生顕彰会による墓前祭に引き続き、「ガレリアかめおか」の心学講舎において梅岩フォーラムが開催された。前半は亀岡子どもの本研究会のメンバーが、大型紙芝居「勘平さんものがたり」(勘平は梅岩の幼名)を上演。続いて、梅岩が通常の講釈とは別に月三回門人たちを集めて行った月次(つきなみ)会にちなみ、「梅岩月次講座」が開かれた。心学講舎の中央には梅岩の木像が据えられ、パネラーがこれを囲む形で当時の講席の場が再現された。

黒川 本日のテーマは地元亀岡からの発信ということですが、いかにして梅岩先生の教えを広めていくのか、あるいは二十一世紀に向けて今後、そのための努力をどのようにしていけばよいのかといったことについて、まず一言ずつお話しいただきたいと思います。

小山 梅岩先生の教えというのは、別に難しいものではなく、特別なものでもないんです。ただ、私どもの生活に密着したものですから、これをどのように生かすかによって私たちの生活も変わってくる。今の日本人には欠けている面が非常にありますから、そういうものを補うという点で、非常に大切なものだと思います。例えば、お母さんがお子さんに対するときには、お母さん自らがお子さんにならないといけないですね。自分の立場とか自分というものを捨てて、お子さんになってみる。そうすると、お子さんの気持ちとか行動が、だんだん理解できるようになる。そういう中で、自分はどうしたらいいかということが分かってくると思うんです。それだけのことですが、これは一生かかってもなかなか完全にはできないことです。梅岩の教えに学びながらそういう努力を重ねる、少なくともそういう努力への道筋を各自が見つけるということが、一番大切ではないかと思います

 

 

 

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