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趣旨

 

本年は石田梅岩が享保14年(1729)に京都車屋町の地に講席を開いてから満270年目にあたります。梅岩は開講にあたって、「何月何日開講。席銭入り申さず候。無縁にても御望みの方々は遠慮なく御通り御聞きなさるべく候。」と掲げ、女性にも席を設けて学問開放を試みたのは画期的なことでした。特に当時の新興階級である商人の社会的地位の確立に努め、そのためには商人自身の社会的自覚と常に変わらぬ道徳的向上心の必要を説いたのであります。

ひるがえって、今日の日本社会の経済至上主義の傾向を見るに、元禄享保の世に商人が置かれていた情況と、それは余りにも似ております。

今こそ梅岩心学開講の精神に遡り、それぞれの立場からの新たな社会的自覚への発見がなければなりません。それこそが日本人が日本人としての本来の姿に立ち返る第一歩です。21世紀へ向けて日本人の心の再生を願って、この度シンポジウムを開催することに致しました。心ある方々のご参加をお待ち申し上げております。

 

主催

実行委員会(亀岡市 京都新聞社 明倫舎 修正舎 明誠舎 時中舎 恭倹舎 参前舎)

後援

文部省 京都府 京都府教育委員会

京都市 京都市教育委員会 亀岡市教育委員会

京都商工会議所 亀岡商工会議所 盛和塾

NHK京都放送局 日本経済新聞社 朝日新聞社

毎日新聞社 読売新聞社 産経新聞社

京都学園大学 石田梅岩先生顕彰会

協賛

京セラ(株) 松下電器産業(株) (株)イセトー

(株)日立製作所 日本弘道会 竜門社

関西師友協会 京都府モラロジー協議会

PHP研究所 (社)石門心学会

 

 

 

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