大分の港湾…
大分県は、九州の北東部にあって瀬戸内海西部に位置し、北部は周防灘に、東部は伊予灘、南部は豊後水道に面し、南部の海岸線は風光明媚なリアス式海岸が広がっている。海岸線の総延長は758kmに達し、変化に富んだ海岸線を有していることから豊かな水産資源に恵まれており、これらの地形を生かした海運が古くから発達し、近年では大分臨海工業地帯を中心に発展している。
大分県には、国際観光温泉文化都市別府の海の玄関口である別府港、大分臨海工業地帯を中心とした大分港、セメントや石灰石の積出港である津久見港、県南地域の物流の拠点である佐伯港、県北地域における流通拠点港湾としての中津港の5つの重要港湾がある。また、国東半島の中心的役割を担う国東港、古く南蛮貿易時代から栄えてきた臼杵港などの地方港湾があり、地域の発展に重要な役割を果たしている。
別府港工事事務所の誕生…
戦後まもない昭和22年10月、別府市は別府国際観光港の修築を第一の目標に揚げた「観光を国策とすべし」という請願書を第1回国会に提出し、これが満場一致で可決されたとある。