第6章 海上輸送網を活用した効率的な物流システムのあり方とその実現に向けた方策
1. 海上輸送網を活用した効率的な物流システムのあり方
これまでの本調査における検討を踏まえ、海上輸送網を活用した効率的な物流システムを検討する。その検討のフローを図6-1-1に示す。
本調査では、昨年度調査において宮崎県における物流の現状把握を行い、その結果を踏まえて物流効率化に向けた課題を抽出した。今年度は、課題を踏まえて設定した検討の視点に基づいて、現在進展しつつある物流効率化の実態を把握するとともに、海上輸送網の先進事例調査を行った。
ここでは、これらの成果を踏まえ、海上輸送網を活用した効率的な物流システムのあり方として、以下の5つを提案する。
・消費財(雑貨類)の大都市圏からの直送システム
・農産品を中心とする県産品の大都市圏向け輸送システム
・中小トラック事業者のネットワーク化と海運利用の促進
・特積みトラックをターゲットとした海上輸送網の拡充
・アジアからの輸入を中心とした国際物流拠点の形成
