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3. 海上輸送網を活用した効率的な物流システムのあり方

 

海上輸送網を活用した効率的な物流システムのあり方として、以下の5つを提案する。

 

(1) 消費財(雑貨類)の大都市圏からの直送システム

1] 南九州の卸売業者・小売業者の物流拠点整備と大量一括発注の実施

・多店舗展開する小売業者や卸売業者が在庫型物流拠点を南九州に設置し、そこからメーカーに対して大量一括発注を行う。

・発注ロットの小さい企業の場合は、複数の企業の共同発注によりロットを拡大する。

2] メーカーによる工場から南九州への直送化の実施

・メーカーは、大ロットでの発注に対し、(九州北部の物流拠点を経由せず)大都市圏等の工場から南九州の卸売業者・小売業者へ直送する。

・その際、輸送手段として、大都市圏と宮崎県を結ぶ海上輸送を利用する。

3] 南九州向け貨物の共同配送のための集荷拠点の設置

・将来的には、大都市圏の港湾周辺に集荷拠点を設置し、複数のメーカーの南九州向けの貨物を混載することによってロットを確保し、直送化することも検討する。

4] 対象品目:特売品や定番品等、一定規模のロットで発注される商品

 

図1 想定される物流の変化(消費財の大都市圏からの直送システム)

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