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(橋の利用状況)

生月大橋の車両通行台数は、平成9年実績では年間約85万台である。1日平均では平成4年1,878台が、平成9年には2,344台となっており、年々増加傾向にある。

 

(車両保有台数)

架橋に伴い島内の自動車保有台数は増加しており、普通乗用車は税金の減税と相まって平成3年の24台に対し、平成9年は254台(約10.6倍)に増え、また、小型乗用車は平成3年769台に対し、平成9年は1,205台(約1.6倍)となっている。

 

2) 架橋を契機とした地域振興プロジェクトや関連基盤整備への取り組みについて

 

生月町の基幹産業は大型まき網漁業を中心とする漁業であるが、架橋を契機として交流人口の増大が予想されたため、観光業の育成強化を町の方針とした。

架橋と関連した島内の基盤整備等に関しては、以下の取り組みを行った。

 

○生月大橋公園整備事業(平成2年度〜4年度)

事業費 約10億円

施設内容 野外ステージ、多目的広場、インフォメーションセンター、駐車場(約100台)、歩道他

規模 約36,000m2

 

○生月町博物館「島の館」の建設

事業費 約13億円

施設内容 かくれキリシタンコーナー、捕鯨コーナー、民族コーナー、シーファンタジックアリーナ

(生月町を取り囲む海で捕れる魚を剥製化して展示)他

 

○道路整備

島の東側の海岸線を通る道路は町道として整備し、平成5年4月には島の西側の農免農道(サンセットウェイ)も全面開通し、島を一周する道路が完成した。また、島の北端の大落鼻断崖へ至る道路も拡幅した(この道路は架橋までに拡幅が間に合わなかったので、架橋開通当時は交通整理で大変だった)。

 

 

 

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