日本財団 図書館


2. 加計呂麻地域の交通体系の現状

(1) 海上交通の現状

1] 町営定期船による航路網

ア. 古仁屋〜加計呂麻島航路

・古仁屋と加計呂麻島とを結ぶ航路には、町営定期船「フェリーかけろま」(194トン、定員・160名)が、瀬相との間に1日4往復、生間との間に1日3往復の計7往復就航している。

・生間との1日3往復の航路は、平成6年11月の「フェリーかけろま」新船就航時に、新設されたものである。

・この航路は、年間に約155千人の旅客と自動車約19千台等を輸送しており、大島海峡における旅客人員のおよそ7割程度を輸送している。

イ. 古仁屋〜請島・与路島航路

・古仁屋と請島、与路島を結ぶ航路には、町営定期船「せとなみ」(52トン、定員60名)が、古仁屋〜請阿室(請島)〜池地(請島)〜与路(与路島)間に1日1往復就航している。

・島民にとって、古仁屋への日帰りが可能な便は、請島・与路島発着の便が週4便しか運航されていない。残り週3便は古仁屋発着又は古仁屋発与路着の便となっている。

・この航路は海象条件の厳しい外海を運航する航路であるため、夏場の台風や冬場の季節風の影響を受けやすく、欠航率の高い航路となっている。

〔平成11年度欠航率: 3.6%、台風時期(7〜9月)7.6%〕

・当該航路に就航している町営定期船「せとなみ」は、フェリータイプではないため、クレーンによる荷役作業を行っており、貨物の積み降しに人手と時間を要している。

また、貨物の上に自動車を積むという構造のため、荷役作業のたびに自動車の積み降ろしをする必要があり、大変不便な状況にある。

・この航路は年間に約11千人の旅客と自動車約70台を輸送している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION