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●競技方法

ジャンプは、直進するモーターボートに曵航された選手が、水面上のジャンプ台を利用してジャンプを行ない、その飛距離を競うものです。スキーはジャンプ用の2本スキーを用います。

●得点方法

着水後、スキーイングポジションを保持している場合、そのジャンプは成功とみなされ、ジャンプ台の先端から着水地点までの距離が得点となります。

●ボートスピード及び航路

ボートスピードは、男子は57km/h・女子は48km/h以下で、各選手が自由に選択できます。また、ボートはジャンプ台の右側をジャンプ台と平行に直進しますが、その航路は選手が指定することができます。

●ロープの長さ

ジャンプ競技用のロープは23mです。トリック競技のようにロープの長さを変えることはできません。

●ジャンプの回数及び反則

選手は3回のジャンプを行なえますが、ジャンプ後、または、ジャンプ台の手前で転倒した場合も、1回のジャンプとみなされます。またジャンプが成功しても、選手が空中でハンドル以外のロープに故意に接触した場合は、反則により失格となります。

 

躍ジャンプ

説明のいらない競技、それがジャンプだ。ただただ遠くへ飛ぶ。そのことだけが求められている。飛型点など、主観の入る余地はまったくない。飛距離はビデオ撮影によって、瞬時に正確に測定される。スキーは加速のよさだけを狙って大きく直線的に作られ、さらに空中での空気力学的効果を狙って、奇形なほど長く長く変化している。水の上にジャンプ台を浮かべ、可能なかぎりの加速を行って台をヒットして、空中へと飛び出す。コースの入り口、はるか遠くから見ると、ジャンプ台は小さな壁のように見える。拾い水面の中でその一点を目指し滑り込んでいく。壁に見えたはずのジャンプ台は、近づくと大きな面となって、勇敢なスキーヤーを空中に高く飛ばすのだ。ジャンプ台は最も勇気があり、最も強く、最も巧みな者を誰よりも遠いところへと運ぶ。もうひとつの別の台の最も高いところに立つのも、もちろんその同じジャンパーであるのは、言うまでもない。

 

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WORLD GAMES 2001AKITA

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秋田ワールドゲームズ2001

水上スキー競技:開催日・8月23日(木)〜25日(土) 場所・秋田県大潟村水上スキー場

秋田ワールドゲームズ2001では、水上スキー競技として以下の種目が実施されます。

1] トーナメント水上スキー(スラローム、トリック、ジャンプ)

2] ベアフット(スラローム、トリック、ジャンプ)

3] ウェイクボード(フリーライド)

 

1. トーナメント水上スキー

競技の説明は、このプログラムの競技解説を参照。

 

2. ベアフット

ベアフットは“Bear foot”つまり、はだしで滑る水上スキーということになる。足裏だけの浮力だけで滑走するために、ボート速度は通常のトーナメント水上スキーよりも速く、60km/h以上に達する。そしてトーナメント水上スキーと同様な3種目が行われる。ジャンプ台は普通の台よりは低く、スラロームはウェイキを超えた回数で競うことになるが、それにしてもフィンもコンケープもない足の裏で滑走して、スラロームやトリックそしてジャンプまでおこなわれるとは、まさに驚異的。日本ではまだ競技としては開催されたことが無く、競技者もいないので見たことのある人は少ないだろうが、高速の迫力あるスキーイングは見ものだ。

 

3. ウェイクボード

ウェイクボードは日本でも今大ブレイク中なので、ご存知の方も多いかもしれない。ボートの曳き波のことを語で“WAKE”という。このウェイクを利用してジャンプを行い、空中で宙返りなどのさまざまなトリックを行う。トーナメント水上スキーのトリックと似ている点もあるが、こちらはパスごとのトリック数に5回という制限があり、数が少ないだけそのぶん、トリックが高度化せざるをえず、結果として複雑な宙返りなどが行われる点が迫力を生んでいると言えるだろう。水上スキーのトリックが素早い演技を競うのに対し、こちらはひとつひとつの技の豪快さを競うということになる。横乗りのボードが物理的に低速での安定性に優れているという点も見逃せない。加えて、ボードには前後にフィンが装着されているため、かなり姿勢をくずしても着水の安定には優れている。幅のあるボードの浮力を利用しての大きなジャンプと複雑な宙返りは迫力満点だ。

 

 

 

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