中学校教師のための「和楽器」授業に対応した研修会の開催を下記のとおり実施しましたのでご報告いたします。
和楽器指導研修会
1. 目的
学校教育においては平成14年度より「新学習指導要領」の改訂がはかられ、中学校3年間で1つ以上の「和楽器」が必須になります。
そこで緊急かつ重要な課題は「和楽器」を知らない、使えないということにどう対応していくのか、また、どう授業を構築するのか、ということです。
これらの課題解決を図るために?何を、どう、どこまで教えるのか?をテーマに講習会・公開授業および鑑賞会を実施してノウハウの吸収と体験の場を提供しようとするものです。
2. 日時 平成13年2月17日(土) 14:00〜17:30
3. 場所 札幌コンサートホール Kitara 小ホール
4. 主催
札幌市中学校音楽教育研究会
ビクター伝統文化振興財団(共催)
札幌市教育委員会(後援)
日本財団(特別協賛)
5. 講習会・鑑賞会スケジュール
14:00〜15:15 講習会 茅原芳男
「何を、どう、どこまで教えるか」 野村祐子
15:30〜17:30 文化筝を取り入れた公開授業
札幌市立星置中学校教諭 兼平佳枝
生徒40人
鑑賞会
筝の演奏 佐薙のり子
みだれ 野村祐子
春の海 他 遊佐芳山
津軽三味線の演奏 金城達也
津軽じょんがら
津軽あいや節 他
6. 参加人員
札幌・千歳市中学校音楽教師、大学生、中学生、保護者
マスコミ関係者他 360名
7. 参加者意見
・生徒たちの活きいきとした演奏がよかった。
・日本の音文化の素晴らしさを新ためて感動しました。
・和楽器がこんなにすごくてよいのだろうかと言うほどよかった。
・教科書だけの学習ではなく実際に本物の音色や物を見るということもしたら良いと思う。
・出来るだけ授業を受ける全員が使えるだけの数をそろえてほしい。
・日本の伝統音楽の良さを若い人達に伝えていく事の意義を改めて考える場と成りました。
8. 所感
音楽教師を対象とした講習会はテーマ「何を、どう、どこまで教えるのか」が示すとおり、即授業で応用できるノウハウを取り込みたいという現場の先生方が会場が一杯になる盛況であった。「和楽器」が導入される時期が間じかに迫ってきたことを実感させられた。
文化筝を取り入れた公開授業は兼平先生が解説をし、「さくらさくら」等の演奏を交えた組み立てで、今後の「和楽器授業」構築に示唆を与える内容であった。
筝・津軽三味線の演奏は全国的にも有名な演奏家によるもので、鑑賞会に来られた方々に堪能していただき、和楽器に親しんでもらえたものと思われます。
9. 添付資料
研修会等の計画案、進行表、プログラム、実践発表資料、写真
ダイジェストビデオ他
支出報告
以上