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図4 出力率の現状

 

1) 過給機

高出力化のためには、多量の空気を必要とし、そのために過給機で高圧にした空気をシリンダ内に押込んでやらなければならない。従来一段過給の限界は、正味平均有効圧力で2.0MPa程度といわれていたが、すでに2.3MPaの機関が出現している。しかし中小形機関ではまだ二段過給は実用化されていない。従って、機関の高出力化に対応して、図5に示すように過給機の高圧力比化が進められ、現在圧力比は3.5〜4.0程度まで可能としている。そのために、コンプレッサの新開発を行い、高圧力に耐えるだけでなく効率の良い羽根形状、すなわちバックワードインペラを採用し、広い作動域で高性能を得ている。又、圧力比と正味平均有効圧力との関係を図6に示す。

 

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図5 圧力比の推移

 

 

 

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