日本財団 図書館


287-1.gif

4.16図

 

2. 表面あらさの表示法

2.1 表面あらさ

機械表面の小さい間隔で起こるでこぼこのことを表面あらさと言い、JISでは、最大高さ、十点平均あらさ、中心線平均あらさの3種類の表示法を規定している。

ここでは、一般的に用いられている最大高さについて述べる。

4・17図は、機械表面に直角な平面で表面を切断したとき、その切り口に表れる輪郭を拡大した断面曲線である。断面曲線から、4・2表に示す基準長さLを抜き取り、その間の平均線に平行な二直線間の距離をμm単位で表わした値を最大高さ(Rmax)という。

μm:ミクロンと読み、1μm=0.001mm

最大高さで表面あらさを指示するときは、4・2表の区分値を用いる。区分値は許しうる最大高さを表し、最大高さの区分値のあとにはSを付ける。例えば、 4・17図でRmaxが10μmだとすれば、表面あらさの指示は12.5Sとする。

 

4・2表 最大高さの区分値と基準長さ

287-2.gif

備考(  )内の区分値は、とくに必要のないかぎり使用しない。

 

287-3.gif

4・17図 断面曲線

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION