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2 学び(生涯学習)の必要性

(1) 学び(生涯学習)とは

学習というと、学校の授業や職場の研修、福祉センターや公民館での講座などを連想される方も多いと思いますが、わが国では、スポーツ、趣味、文化活動、レクリエーション活動、ボランティア活動など、非常に幅広い活動を学習と呼んでいます。したがって、これらの活動に取り組んだり参加して、新たな発見をしたり、新しい技術を身に付けることがあれば、それは学習していることになります。

この学習を生涯にわたって行っていこうというのが、生涯学習の考え方です。生涯学習は、自分に適した方法、内容を自由に選択しながら行う学習を言います。学習は、本来押しつけられて行うものではなく、自らの意思で主体的に取り組むものなのです。

 

(2) 学び(生涯学習)の必要性

ア 人生における必要性

学習は、知識を深め教養を高めることに大きく役立ちます。現代社会は急速なテンポで変化しています。社会生活(とくに職業生活)のなかでは、情報化や国際化など新しいものに対応することが求められているため、学習の重要性は高まっています。

学習の重要性は、このような実用的な側面だけではありません。スポーツにいそしみ、健康や体力の向上を図る人はたくさんいますし、また、何かのサークルに参加して多くの仲間との出会いやふれあいを楽しんだり、そのことによって自分の居場所(社会参加への実感)をみつけ心地よさを感じる人も少なくありません。

こうしたことはすべて、生きがいのもてる充実した人生をおくることや、自己実現につながります。つまり、人生における生涯学習の必要性は、生きがいや心の豊かさを得て、より良く生きるためなのです。

 

 

 

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