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事例28 ホールドを間違って入り墜落

 

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発生状況 職種 配管・艤装工 年齢(経験年数) 63才(40年)

本人は、修繕船のシリンダー取外し作業の予定が、急遽作業変更となった。次の作業は、No.3ホールド内のパイプサポートのクラック補修溶接作業となり、現場確認に行った。No.3ホールドはその前の作業者が照明を準備していたが、本人はNo.3ホールドの隣のNo.4ホールドに間違って入り墜落受傷した。

 

原因

1. 工事予定のないNo.4ホールドに間違えて入った。

2. No.4ホールドは、作業もないため照明も無く真っ暗であり、本人も懐中電灯を持っていなかった。(工事予定も無く、安全対策をしていなかった)

 

対策

1. 現場表示を明確にする。(バッチ掛けに区画を明記、全ホールド及び開放した全タンクに表示。作業のないホールドには立ち入り禁止の表示)

2. 閉所、暗所における安全確保の再教育を行なう。

3. 工事区画を関係者に徹底し、区画外の立入りを禁ずる。

 

中高齢者への留意すべき点

加齢による視力の低下は、中・近距離が見えにくくなるだけでなく、明暗に対する順応力も大きく低下する。

 

 

 

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