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事例24 脚立上の不安定な姿勢から倒れる

 

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発生状況 職種 ショットブラスト工 年齢(経験年数) 55才(32年)

本人は、ショットブラスト後のディーゼルエンジン台板側(リブ内側)を2mの高さの脚立を使用し、脚立を両足で跨ぎ、床面から1.5mのステップに足を乗せ、左手にハンドグラインダー、右手に移動灯を持って軸受け部に背を向けてグラインダー作業を行っていた。作業の途中、仕上げ面を点検中身体のバランスを崩し脚立とともに後方に倒れ受傷した。

 

原因

1. 安定性のよくない脚立上で、両手に別々の工具類を持って片手作業をしていた。

 

対策

1. 脚立上での不安定な姿勢での作業は禁止し、周知徹底をする。

2. 当該作業では、移動式の踏台又はテーブルリフターで作業することとする。

3. 脚立を使用する場合、工具等持つ物は一つとし、転倒防止の措置をとり、低位でも安全帯を使用する。

 

中高齢者への留意すべき点

平衡機能や柔軟性は日頃の訓練である程度維持出来るが、ここではむしろ作業内容にふさわしい踏台等を用意する。

 

 

 

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