発生状況 職種 溶接工 年齢(経験年数) 58才(10年)
本人は、建造船デッキ裏の溶接作業に従事していた。フェスプレートの最後の溶接作業を残し、足場上を移動中、昇降梯子につまずき約7.8m下に墜落受傷した。
原因
1. 高所作業時の細かな作業指示がされていなかった。
2. 手摺りを取り付けていなかった。
3. 作業する場所と、足場架設位置がずれていた。
4. 昇降梯子を外さず、本人が足場板2枚を追加したため、梯子が使えずつまずきの原因となった。
対策
1. 作業指揮者が、高所作業時の危険箇所、要因の指示を徹底する。
2. 2m以上の作業床には、手摺り又は親綱を展張する。
3. 足場の架設については、足場作業主任者の指示にもとづいて架設する。
中高齢者への留意すべき点
足場板、梯子の設置場所の不備等も事前の打ち合わせが十分出来ていれば回避できた等、ベテランどうしなのだからという発想に落とし穴がある。