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海岸の工事は本来、国民の生命や財産を災害等から守るのと同時に、環境や利用面への配慮を考えて行なうものなのですが、陸側50m、海側50mというごく狭い範囲にのみ集中して行われるというところに問題があるわけです。だから結果として、狭い範囲の中に色々な構造物がゴチャゴチャ並んでしまうというのが現実の姿です。

 

参加者 この保全区域というものは、国のものなのですか。

 

宇多 ええ、全部国有地です。国有地に保全区域を指定するわけです。

 

参加者 ということは、50mより内陸側はもう私有権がある土地になるわけですね。

 

宇多 そうです。強い私権が発生してきます。

50mというのは法律で決まっています。決まっているけれども、必ずしも50m取れない場合もあるわけです。占有権とかの絡みがありますから。

 

質問 50mを100mにする、或いは海側は水深で決めるとかの法律改正の可能性はあるんですか?

 

宇多 私は法律改正をする必要があると思います。陸側の保全区域の指定には、官地と民地の境界設定等の関係でいろいろと制約がありますので一概には言えませんが、少なくとも海側についてはもう一度考える必要があると思います。

 

 

 

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