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4. 沿岸域の将来をより豊かにするための2,3の提案

Some Proposales to Create More Rich Coastal Zone

 

4.1 環境復元の水準を定めるためのdata mining

Data mining to determine the level in recovery works of past environment

 

4.2 環境調停を行う専門家集団の養成

Training of environment mediatiors

 

4.3 専門技術者の教育の在り方論

Education for coastal and ocean engineers

 

4.4 行政に良き緊張感をもたらすための市民参加5)

Pubric participation to bring seriousness to public works

 

4.5 学識経験者も発言に責任をとる仕組み

Social obligation for specialist's speech in specialty committee

 

4.6 技術者の社会貢献

Social contribution of engineers and scientists

 

4.7 縦割り行政の改善のための協調的施策の展開

Cooperation in actions between several administration organizations related to coastal zone

 

5. あとがき

Concluding Remarks

 

本稿では、わが国の沿岸域環境を改善しようとする場合に必要とされる、基本的な事柄について、いくつかの提案を行った、話題としてもっと科学的な議論を取り上げるべき、という意見もあると思われる。しかし過去に多くの科学的研究がなされてきたにもかかわらず、現実の海岸を巡り歩くと、わが国の沿岸域は生態系や環境から見て疲弊状態にあることを実感せざるを得ず、その場合従来と同様な科学的研究についての議論にのみ終始しても問題の解決には繋がらないのでは、という強い思いを持つがゆえにあえて別の視点からの報告を行った。真の意味で問題の解決を目指すのであれば、物事についてタブー視することなく、問題に正面から取り組むことが必要と思うがゆえに、あえて社会システムにまで踏み込んだいくかの提案をしたものである。

 

 

 

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