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富岳太鼓の富岳とは富士山の別名であり、その名のとおり、演奏する曲のすべてが富士山にまつわる神話、民話、自然をテーマにしたものです。

本日演奏していただく曲は、『疾風迅雷(しっぷうじんらい)』と『雷舞(らいぶ)』の2曲です。

それではよろしくお願いいたします。

〔記念演奏〕

司会 「富岳太鼓」の皆様によります記念演奏でした。ありがとうございました。

 

パネルディスカッション

「『死』をみつめ、『今』を生きる」

パネリスト:

大下大圓氏

種村エイコ氏

千原明氏

水野敏子氏

コーディネーター:南砂氏

司会 お待たせいたしました。ただ今より「『死』をみつめ、『今』を生きる」をテーマにパネルディスカッションを始めさせていただきます。

それでは、パネリストの皆様をご紹介させていただきます。

まずはじめに、飛騨千光寺住職・高桑内科クリニック臨床心理相談員、大下大圓さん。大下さんは、12歳で千光寺へ入門され、和歌山県高野山大学文学部仏教学科をご卒業後、1986年、飛騨千光寺の住職にご就任されました。翌年「ビハーラ飛騨」や「ひだ医療福祉ボランティアの会」などのボランティア活動を開始されました。1993年、第13回世界ボランティア会議運営委員、飛騨高山分科会実行委員長としてご活躍。1994年、千光寺内に「自由な心の道場」を開設され、心の研修やカウンセリング活動を行なっていらっしゃいます。1997年には、ボランティア活動国際推進協議会の日本理事に就任されております。

続きまして、鹿児島短期大学助教授、種村エイ子さん。種村さんは、京都大学文学部をご卒業後、1978年、鹿児島県に移住され、地域で子ども文庫活動に携わっていらっしゃいます。現在は、かごしま文庫の会の代表でいらっしゃいます。1994年、進行性胃癌により胃の全摘出手術を受けられたご自分の体験を交え、1997年より「いのちの授業」と題した授業を鹿児島県を中心に、小・中・高校で行ない、生と死の意味を問いつづけていらっしゃいます。『知りたがりやのガン患者』『死を学ぶ子どもたち』といった著作をおもちでもいらっしゃいます。

続きまして、聖隷三方原病院聖隷ホスピス所長、千原明さん。千原さんは、新潟大学医学部をご卒業後、1982年、聖隷三方原聖隷ホスピス副所長に、1988年、同ホスピス所長に就任され、現在に至ってらっしゃいます。

聖隷三方原病院聖隷ホスピスは、1990年に日本で初めて厚生省が承認した緩和ケア病棟です。肉体的な苦痛を取り除くための治療だけでなく、精神的な苦痛、孤独、不安などを軽減し、患者さんやご家族とともに生命の意義を考えつつ、最後まで人間らしく尊厳をもって生き抜くことができるように、総合病院内にあるという特色を生かして、それぞれの方にもっとも適した治療をご本人及びご家族の同意のもとに進めていらっしゃいます。

 

 

 

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