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(北米の組織)

米国建築・交通バリアフリー推進委員会、ワシントン首都圏交通公団、ニューヨーク市交通局、サンフランシスコ市交通局、イエローキャブ社、カナダ交通開発センター、バンクーバー・トランズリンク社、バンクーバータクシー社

(試乗交通)

ワシントン地下鉄、リフト付路線バス、ニューヨーク地下鉄、路線バス、サンフランシスコLRT、リフト付路線バス、ランプ・タクシー、DASHバス、モントリオールのノンステップバス、スカイトレイン、シーバス、ハンディ・ダート、バンクーバータクシー

・調査結果

以上の訪問先におけるヒアリング調査と試乗調査により、我が国には未だ国産として開発されていない、ノンステップなミニバス、ノンステップな連節バス、ノンステップなLRTが欧米諸国では導入・普及していること等が把握できたこと。旅客船・フェリーについても、ストックホルム〜ヘルシンキ間に就航しているシリアライン社の超大型船シンフォニー号、バンクーバーの通勤にも使われている小型フェリーであるシーバス共に、旅客船ターミナル施設から乗船口、船内に至るまで完全にバリアフリー構造になっていることがわかった。

 

7. 構造改善のコンセプトの検討

 

以上の諸調査・検討を踏まえて、どのような車両のどの部位にどのような改善が必要か、あるいは、今まで我が国には無い車両デザイン、例えば、小型のノンステップバス車両、ノンステップなLRT、ノンステップなタクシー車両、バリアフリーな旅客船・フェリーの開発・導入を含め、次年度の最終モデルデザイン作成の前提となるコンセプトを検討整理した。特に、全ての交通機関の乗降口部分の改善策と公共交通機関で対応する車いすの大きさ、形状、重量と固定装置については、その標準化が最も重要なコンセプトとして位置付けられる。

 

報告書名:障害者・高齢者向けモデル車両デザインに関する調査報告書」

資料番号:110020 A4版 270頁

 

報告書目次

第1章 調査の概要

第2章 車両構造の改善点に関する事業者要望調査

第3章 欧米の先進事例調査

3-1 欧州調査報告

3-2 北米調査報告

第4章 車両構造の改善点に関する利用者要望調査

4-1 利用者アンケートの概要

4-2 日常アンケートの結果

4-3 旅行アンケートの結果

4-4 利用者からのフリーアンサー

第5章 構造改善コンセプトの検討

5-1 対象車両別、部位別、構造改善コンセプトの検討

(1) 国内交通事業者調査結果からのコンセプト項目

(2) 欧米の先進事例調査結果からのコンセプト項目

(3) 利用者要望調査結果からのコンセプト項目

(4) 基本コンセプトの整理

5-2 車いす及び固定具の標準化

5-3 乗り物と乗降口の関係

第6章 まとめと今後の課題

 

【担当者名:和平好弘、前田智之】

 

 

 

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