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オニヒトデの異常発生及びサンゴ食害状況調査報告書

 事業名 オニヒトデの異常発生及びサンゴ食害状況等調査
 団体名 沖縄観光コンベンションビューロー 注目度注目度5


コスト

今後、オニヒトデ駆除の効果に関するデータを蓄積するためには、今回のような形では費用が膨大になると思われるため、安価でしかも有効な方法を模索すべきである。

まず、今回の費用を概算してみる。例として、一度だけの駆除を行ったA域について見てみると、人件費(今回はボランティアとしての参加であったが、ダイビングショップから聴取したインストラクター派遣費用を用いる)、保険料と傭船費で約28万円の費用が発生する。これにより約200mの幅の裾礁から263匹のオニヒトデが取り上げられた(約1,000円/匹)。さらに駆除前後のオニヒトデ個体群密度観測にかかる費用(研究員2人×2日、傭船料一日として)がさらに15万円ほど加わり、駆除一匹あたり約1,600円となる。なお、今回の駆除費用は、駆除にかかる鉤、銛、網袋、ダイビング機材などの消耗品、取り上げたオニヒトデの運搬・処分や、駆除の対象時期・場所を決定するためのモニタリングにかかる費用は考慮に入れていないため実際にはさらに高額となる。このコストは、過去に報告されているコスト、例えばグレートバリアーリーフの例(A$6-17(A$1=Y80), Zann & Weaver 1988;A$36, Johnson, Moran & Driml 1990)に匹敵する。Johnson, Moran and Driml(1990)は、彼らが得た経費の額と駆除の効果に基づいて、人力によりオニヒトデの個体をひとつずつ駆除するのは失敗におわるだけでなく高価なものにつくために、駆除事業は墓本的に保全手法として不適当であると結論している。

コストを削減するためには、新規の調査事業として駆除を行うよりはむしろ、現在ボランティアベースで各地で行われているオニヒトデ駆除作業や補助金事業として実施されている駆除事業の情報を効率良く収集し、必要に応じて研究者が参加して調査を行えるような体制の整備が望まれる。

 

 

 

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