日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 教育 > 成果物情報

学生感想文集「解剖学実習を終えて」第21集

 事業名 篤志献体の普及啓蒙
 団体名 日本篤志献体協会 注目度注目度5


優しい霊気に包まれた実習体験

九鬼一郎

 

私が初めて御遺体の体に直接自分の手で触れたのは、祖父が亡くなった中学校二年生の時でした。祖父のあまりにも冷たい身体に触れた時、何か触れてはいけないものを触れてしまったような気持になったのを今でも覚えています。解剖学という医学の中でも重要な位置を占め、私にとって想像もつかないような学問を翌日にひかえた夜、そんなことを思い出しながら期待と不安に包まれていました。

初日、解剖室に足を踏み入れた時、部屋の中の厳粛な雰囲気に飲み込まれそうになりました。御遺体を覆っているシートを取る時、思わず顔をそむけてしまいました。御遺体の顔を見てしまいそうになったからです。それは御遺体を"人間"つまり自分たちと同じ人間ということを認めてしまえば、語弊があるといけないのですが、解剖する自信がなくなると思ったからです。数週間もたつと、やはり慣れというものが出て来てしまい、御遺体に対する敬意が薄れがちになっている自分に気づきました。そのつど全身全霊を医学部の学生に捧げて下さったお心に応えるよう、"しっかりしろ!"と自分に言いきかせて来ました。少しでもそういう気持(希薄な気持)を持ってはいけないと思っていたのですが、本当に申し訳ありません。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
70位
(28,844成果物中)

成果物アクセス数
146,252

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2017年5月20日

関連する他の成果物

1.「献体とは」リーフレット
2.http://www.kentai.or.jp/
3.生活体験発表集録「誇りある青春」第21集
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から