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SOLAS条約第V章(航海用機器等)の全面改正

 

東京商船大学 今津隼馬

(社)日本造船研究協会 白土徹

 

1. NAV45の議題と進行

 

1999年9月20日(月)から25日(金)の間、英国ロンドンのIMO(International Maritime Organization)においてNAV45(45thsession of the Sub-Committee on Safety of Navigation)が開催された。今回のNAVではSOLAS条約第V章(Chapter V of the International Convention for the Safety of Life at Sea:以下、「SOLASV章」という。)改正の検討が最終化されることもあって、我が国からは24名もの関係者が出席した。会合はK. Polderman(蘭)を議長とするブレナリー(plenary)で表1に示す14の議題について審議された。また、議事を効率よく進めるため、今回はC.M.Young(米)を議長とする議題5関係のWG(Working Group)及びDG(Drafting Group)、K.Fisher(英)を議長とする議題6、7、8関係のWG、J.N.F.Lameijer(蘭)を議長とする議題3、4関係のWG、M.U.Ahmed(バングラディシュ)を議長とする議題9関係のDGが設けられ、それぞれ関連する資料について活発な討議を行い、その討議結果はWP(ワーキングペーパー)としてプレナリーに報告され、プレナリーで審議が行われた。

 

表1 NAV45で討議された議題

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また、会議の合間には、スウェーデンのBAFEGISプロジェクトで行われたAIS(Automatic Identification System:船舶自動識別装置)及びECDIS(Electric Chart Display and Information system:電子海図表示情報システム)の評価についての報告(NAV45/INF.8)や、英国のTideland SignalとMarine Data SystemsによるUAIS(Universal AIS)のデモンストレーションがテームズ川で行われた。

 

 

 

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