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3.1.3 新II-2章及びFSSコードの組み立て

3.1.2に示した基本的な火災安全要件にそって、新II-2章案を組み立てた。また、保守管理及び訓練などの人的要因に関する規定を整理した。さらに、新しい技術に基づいた新防火設備及び新しい船舶設計に対応するために、それらの設備及び設計の火災安全性能が、第II-2章が要求する火災安全性能要件を満たしているかを評価する方法の規定として、同等性能評価方法の規定を設けた。その他、特別な施設に対する火災安全要件をまとめた。なお、船種毎の要件が必要な場合には、規則の各要件のパラグラフ内で記述することとした。このようにして構築した新II-2章案の構成を表3.1に示す。また、各パートの関連を図3.1に示す。

各規則の冒頭には、その規則の目的及び機能要件を明確に記述した。その例を表3.2に示す。この規則の目的及び機能要件は、新II-2章Part F第17規則の同等火災安全措置の評価のために有用である。

また、表3.1の規則に関連した具体的な防火設備(例えばスプリンクラ設備や機関室の二酸化炭素消火装置)の要件は、従来のSOLASではII-2章の規則に示していたが、SOLAS新II-2章案では、SOLAS本体から切り離して、新II-2章の中で強制要件として引用する火災安全設備コード(Fire Safety Systems Code: FSSコード)に盛りこむこととなった。このFSSコードの内容を表3.3に示す。

表3.1 新II-2章案の構成

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