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人間にとって目が重要なようにコンピュータビジョンの応用範囲も極めて広く、例えば、コンピュータの導入により自動化・無人化された生産システムであるFA(Factory Automation)や、原子炉など人間には危険な極限条件下での作業、医療分野における診断および衛星を利用して取得したデータの可視化などに応用されている。その他、顕在化してきているコンピュータビジョンの応用分野を図3.2.2-1に示す。

 

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図3.2.2-1 コンピュータビジョンの基礎と応用

(出典:谷内田正彦編「コンピュータビジョン」丸善(1999))

 

ここで、特に「海中」というキーワードでコンピュータビジョンを捉えれば、海洋における各種計測データのコンピュータを用いた処理や海底地底探査などに利用されているソナーを用いた画像取得などが挙げられる。前者に関しては音響トモグラフィーが挙げられるが、これは後述する。

ここでは、海中での視覚映像の技術の現状を概説する。海中での視覚映像の技術としては、水中テレビカメラや音響映像などが知られている。

 

 

 

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