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北極海航路?東アジアとヨーロッパを結ぶ最短の海の道?

 事業名 北極海航路開発調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


板状軟氷が成長して厚さが30cm以上(2m以下)になり、1年以上を経過していない海氷を一年氷(First-year ice)と呼ぶ。厚さによって、30〜70cmの薄い一年氷(Thin first-year ice)、70〜120cmの並の一年氷(Medium first-year ice)、120cmを超える厚い一年氷(Thick first-year ice)に分類される。薄い一年氷は、白い氷(White ice)と呼ばれることもある。

少なくともひと夏は融けずに残った氷を古い氷(Old ice)といい、ひと夏だけ融けずに残っている二年氷(Second-yea rice)と、ふた夏以上融けずに残った多年氷(Multi-year ice)とに分ける。二年氷は、一年氷よりも密度が小さくなって水面上に高く出るようになり、形状も滑らかになるのが特徴である。夏の融解期に小さなパドルを規則的に数多くつくり、パドルの部分や積雪のない所は緑青色を呈する。多年氷は、厚さが3m以上に達し、二年氷より更に滑らかになり、塩分はほとんどない。積雪のない所は青色となる。融解期には、不規則なパドルが互いに連結して、発達した排水組織ができる。

 

3. 定着氷の形態(Forms of fast ice)

岸に接して陸続きとなっている海氷を定着氷(Fast ice)という。海岸のほか、氷河壁や浅瀬の座礁氷山などに接して張りつめている氷も含む。潮汐に伴なう上下動が見られる。定着氷は沿岸の海水が凍結したり、ある年令の流氷が海岸に凍着したりして形成される。幅は海岸から数mから数100kmにおよぶ。ニラスや板状軟氷の定着氷は、初期沿岸氷(Young coastal ice)と呼ぶ。1年以上存在する定着氷は、年令によって、二年定着氷、多年定着氷あるいは古い定着氷と呼んで区別する。厚さを増して海面上の高さが2m以上になれば「棚氷」と呼んでよい。

潮汐で上下することもなく、定着氷が流れ去ったあとの海岸に狭く長く残る固着した氷を氷脚(Ice foot)という。氷の生成過程とは無関係に、海底に接触または固着している氷をいかり氷(Anchor ice)、浅瀬にのり上げた氷を座礁氷(Grounded ice)、座礁氷が氷丘状になったものを座礁氷丘(Grounded hummock)、潮が引いたあとの海岸に残る氷を座氷(Stranded ice)と呼ぶ。

 

4. 浮氷の姿、流氷(Drift ice/Pack ice)

海氷域に見られる定着氷以外の総ての氷を流氷(Drift ice/Pack ice)といい、その形態や配置には関係しない。英語の修正版(1989)では、それまで密接度に関係なくPack iceが用いられていたのを、密接度が7/10未満をDrift ice、7/10以上をPack iceと使い分けることが示された。

地球全体、北半球、北極海、オホーツク海のようなかなりの大きさをもつ海域で、その全海面に対する氷の部分の面積比率を、アイス力バー(Ice cover)という。一方、視界内とか、ある海域とか、場所を限定して、その海面に対する氷の占める面積の割合を10分比で表わしたものを、密接度あるいは氷量(Concentration)という。

密接度が10/10で、水面がまったく見られない流氷域を全密接流氷(Compact ice)、全密接流氷で氷盤が互いに凍り着いている状態を凍結密流氷(Consolidated ice)という。密接度が9/10〜∠10/10の流氷域を最密流氷(Very close ice)、密接度が7/10〜8/10でほとんどが接触した氷盤からなる流氷域を密流氷(Close ice)、密接度が4/10〜6/10で氷盤同士は通常接触せず多くの水路や氷湖がある流氷域を疎流氷(Open ice)、密接度が1/10〜3/10で流氷より水面のほうがはるかに多い流氷域を分離流氷(Very open ice)、航行可能な広い海域で、その中に海氷があってもその密接度は1/10以下の海域を開放水面(Open water)、氷が全く無い海域は無氷海面(Ice-free)という。

 

 

 

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