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北極海航路?東アジアとヨーロッパを結ぶ最短の海の道?

 事業名 北極海航路開発調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


4.5.3 北極海航路の活動と環境因子

 

NSRを航行する船舶が環境に与える影響因子(Impact Factor)について述べる。

 

(1) 恒常的影響

北極海航路を航行する船舶のほとんどは、MARPOL73/78条約以降に建造されており、この要求を満たしている。それ以前に建造された船は、この条約とロシアの環境保護規則を満たす様に、改造されている。従って、恒常的な環境汚染としては、エンジン排気、油濁水、汚水、ゴミと考えて良い。

排気による大気汚染とは、化石燃料の消費によるSOx.NOx、炭化水素などの大気への排出である。これらの廃棄物については、規制されていなかったが、航行による総排出量を見積もってみる。北極海航路を航行する船舶は、低速もしくは中速ディーゼルエンジンを搭載しており、1日当たりのSOx総排出用は1〜1.5トン、NOxは2〜2.5トンになる。

油濁水の源は、機関室から発生するビルジ、燃料や潤滑油の残余、洗浄などによるものである。シャワーやキッチンからの生活汚水の環境影響は少なく、規制はない。しかし、トイレと医療による汚水は、処理しなければならない。

NSRを航行する全ての船舶には、汚水処理施設、油分フィルター、ゴミ収集・消却施設が搭載されている。船からのゴミの量は、乗り組み員の人数だけでなく、当該船舶の種類・大きさ・船齢にも依存する。表4.5-2に、種々のNSR航行船についての、油濁水、汚水、ゴミの排出量見積もりを示す。ゴミの大部分は船上で消却され、不燃ゴミと汚水処理残余は、入港後陸上でで処理される。

 

表4.5-2 船から排出される汚水量

119-1.gif

 

 

 

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